原因不明の病に苦しむ息子は痙攣を起こすこともあり
一日に何度も生死の境を行き来する状況が続きました。
ICU(集中治療室)の中で息子には何本も管が付けられ、
むずかるため一日中眠らせる強い薬が打たれていました。
デンヒル・タンさんは息子が眠るベッドの横で
ずっと看病を続けてきました。
看病は実らず、
遂に息子は自発呼吸ができなくなるほど症状が悪化し、
酸素吸入器が取り付けられました。
デンヒル・タンさんは息子に付けられた針や管、
そして酸素吸入器などを見ることに耐えられませんでした。
医師からはもう見込みがないと言われ、
愛する息子に自由を与えたくなったデンヒル・タンさんは
息子の体に付いた酸素吸入器を外す決断をします。
次第に冷たくなっていく息子の耳元で
デンヒル・タンさんは「大好きだよ!」と囁きました。
そして息子は父親のそばで死を迎えました。
デンヒル・タンさんはこの様子の写した写真と共に
「ずっと忘れないよ」
「これから空の国で楽になってね!」
「愛しているよ」
とのメッセージをFacebookに投稿しました。
この投稿は多くの人にシェアされ、大きな反響を呼んでいます。
子どもに先立たれるのは親にとっては何よりもつらいことです。
自分の手で酸素吸入器を外すのは
どれだけつらいことだったことでしょうか・・・