母さんごめんなさい。私が高校を中退して働いていたこと、そのお金を毎月渡していたこと、本当にごめんなさい。 母さんはいつも私のために尽くしてくれていた。私のためにはたらいて、私のためにお金を使ってくれていた。それなのに、私は母さんに何もしてあげられなかった。
私の存在が母さんにとってどれほど負担だったのか、今になって初めて実感してしまった。 葬式後、私は母さんの通帳を見た。そこには毎月20万以上ものお金が私に渡されていた記録があった。驚きと同時に、涙が止まらなくなった。私のせいで母さんはこんなにも苦労していたのだということに、絶望的な気持ちに襲われた。
どうやって母さんに謝ればいいのか、もうわからない。私は本当にダメな子だった。人生を狂わせるような選択をしてしまった私の罪は、母さんに返すことはできない。 でも、今度こそ私は母さんのために生きていこうと心に決めた。高校を辞めたことはもう取り返しのつかない過去だけれど、母さんに少しでも幸せな生活を送ってもらえるよう、私は頑張る。そして、母さんへの感謝を胸に、一生懸命に生きていくことを誓った。