家庭の中で、主婦の仕事は見えにくいものです。外で働く夫は、家に帰ってくると疲れた妻の姿を見て、「なぜ家にいるだけで疲れるのか」と思うことがあります。しかし、実際には、妻の日々は想像以上に多忙で、重い責任を担っています。
花王の「いつもありがとうプロジェクト」では、この事実に光を当てるために、二つの家庭に密着し、妻が日常でどれだけの仕事をしているのかを撮影しました。動画では、男女100人の荷物の重さを比較した映像も紹介されており、女性が男性の2倍の重さを持っていることが明らかになりました。特に、赤ちゃんや小さい子どもがいる家庭では、荷物が多くなりがちで、子どもを抱っこしたりおんぶしたりすることで、一層の重労働になっています。
動画を見た夫は、妻が毎日どれだけの重労働をこなしているのかを知り、「ありがとう」という言葉をかけずにはいられませんでした。さらに、調査によると、自宅での女性の立っている時間は男性の8倍にも及び、43%の女性が自宅でリラックスできる時間がほとんどないか1時間以内であることがわかりました。また、女性の80%が日常生活で肩こりや腰痛に悩まされていることも明らかになりました。
このプロジェクトは、男性も仕事で大変ですが、女性も同様に大変であること、家事や育児が決して楽な仕事ではないことを示しています。特に子どものいる家庭では、家事の一つ一つが重なり、休む暇がないほどです。私たちは、普段から家族に感謝の気持ちを持ち、それを言葉に出して伝えることが大切です。目に見えない労働も多い中で、感謝の言葉は相手にとって大きな支えになります。