小さなお子さんがいるお母さん達は子育てに家事に、毎日奮闘していると思います。
幼いうちはいきなりぐずりだしたり、連れ歩くにもカートを利用したり、大変なことが多いですね。
そんな子育て真っ最中のあるお母さんがスーパーに行く際、ベビーカーでバスを利用したときのこと。
車内は2~3人が立つほどの混み具合でした。
すると、どこからか女性のこんな声が聞こえてきました。
「ベビーカー、なんとかすればいいのに…」
「混んでるんだから、たたんで赤ちゃんは抱っこすれば…」
「混む時間にベビーカーなんて…」
もしかしたら座れる席があったのにベビーカーが通路にあったため通りづらく、他の人が席に座ってしまったのかもしれません。
そのせいで、そんな文句のようなことをわざわざ言ったのでしょうか。
すると、優先席に座っていたおばあさんが文句を言った女性に言葉をかけました。
優先席に座っていたおばあさんは席を立ち、文句を言った女性に
「こちらに座ってください」
と言ったのです。
そしてベビーカーの赤ちゃんと女性を見比べながら、こう続けました。
「こっちの良い子と違って、あなた、癇癪をおこしちゃったようだからねえ。」
周りがそんなやりとりに注目し始めたせいもあってか、文句を言った女性は前方の離れた場所に移動してしまいました。
ベビーカーのお母さんは驚き戸惑った様子でしたが、おばあさんの優しさに気付き、お礼を言いました。
おばあさんは子育て中のお母さんに
「子育てと介護は本当に大変ね。
自分も育ててもらって、今度はいつか子どもに介護してもらう日が来る。
あなたは今は一生懸命、子育てしてね。」
と言いました。
そして、もう一言
「みんなあなたと同じ思いをしてるし、みんなあなたの味方」
と言いました。
おばあさんの言葉にお母さんは疲れていた心が癒された気持ちになったそうです。
誰もが子どものときを経て、大人になりました。
きっと自分の親もいろんな苦労をして子育てをしてきたはずです。
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