お調子者の後輩にちょくちょく飯を奢らされていた。ある日、俺「腹の調子が悪いからまた今度」後輩「先輩の好きなところでいいっすよ」→馴染みの小料理屋に連れて行った結果
2023/08/10

私が三十代の頃、新入社員AとBを指導していました。食事のおごり依頼があり、小料理屋に連れて行きました。Aは鯖の味噌煮が亡き祖母の味だと感じ、以後一人で通うようになりました。二年後Aは退職し、その店で働き始めました。調理師資格を取得し、腕を上げました。店主が体調を崩しAに店を譲り隠居しました。今夜、引き継ぎ式があります。Aは初めて主人として厨房に立ちます。十年前の一件が人生を変えたと思います。Aの言葉は冗談かわかりませんでしたが、良い店主になると思います。人の縁は予想できないものだと改めて感じました。

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