今回ご紹介するのは、読売新聞の人気コーナー「人生案内」で過去に掲載された30代女性からの「1番になれない小5息子」と題された相談記事です。記事では、この女性の息子は控えめな性格でありながら、いつもニコニコし穏やかで、みんなに好かれているため野球部ではキャプテンを務める存在だが、何をやっても1番になれず、頭一つ出ることが一つもないという状況が描かれています。母親は息子と他の子どもと比べるようになり、不満を抱いているため、助言を求めるために先生へ相談を持ち掛けます。

記事に寄せられたコメントの中には、この母親が息子の良いところを評価できない「毒親」として批判されるものが多くありました。一方、アドバイザーである大日向雅美さんは母親に対して、なぜ息子を人と比べたり、1番になることを求めるのかと問いかけます。息子が他の子にはない資質を持ち、優しい性格を持っていることを評価すべきだと言い、少年野球でキャプテンに選ばれたことはそれが評価された結果だと説明します。最後に大日向さんは母親に対して、自身が子供にどれだけの成績を残してきたのかと問いかけ、過剰な期待をしないように苦言を呈します。