株式会社山の代表取締元社長である父親と、美容家である祖母や従兄弟たちを持つ、4人兄弟の家族には、長女がヘアスタイリスト、次姉がシナリオライター・エッセイスト、そして兄が映像プロデューサーという多彩な才能を持つ人々がいました。
この物語は、次姉である実花さんが悪性脳腫瘍「グリオーマ」に冒され、余命4ヶ月と宣告された後の出来事を描いています。実花さんの病状は次第に悪化し、家族や周囲の人々が彼女を支え続けました。特に、実花さんの婚約者である裕二郎さんは、彼女のそばを離れず、彼女の病状が悪化しても彼女を励まし続けました。
実花さんの病状が悪化する中、裕二郎さんは彼女との結婚式を挙げることを提案しました。実花さんの余命が2か月と宣告された中、彼女は車いすから立ち上がる奇跡を起こし、結婚式後に腫瘍の進行が止まるという奇跡が起こりました。その後、実花さんは自宅で裕二郎さんと暮らし始め、余命が宣告された時よりも長く生きることができました。
しかし、悪性の腫瘍が脳幹に転移し、実花さんは若くしてこの世を去りました。彼女の母であるマダム路子さんは、「実花ちゃんはとてもしあわせな人生だった」と語り、実花さんの人生にはたくさんの愛があったと述べています。実花さんの短い人生には、たくさんの人々に愛され、最後まで「しあわせ」と言えるような充実した時間があったことが伝えられています。